スクラッチは3ヶ月でマスターできます
子どもプログラミング教室をはじめて、いくつか気づくことがありました。
■小学生のプログラミングに対する理解力は思っていた以上に高く、生徒によっては3ヶ月でスクラッチを使いこなせるようになります。
■小学生は自分の力だけでプログラミングを学ぶことができます。
■5年生と6年生との間にプログラミングに対する理解力の差はありません。
ベルジェールでは、スクラッチの教材やカリキュラムを時間をかけて見直しをしながら進めてきました。スクラッチの学習内容を紹介したいと思います。
スクラッチを教えて6ヶ月
ベルジェールは、2018年3月に安城市の市民会館でスクラッチのプログラミングスクールを開始しました。そして6月に岡崎市の市民会館でスクールをはじめています。
充実したカリキュラム
ベルジェールキッズのカリキュラムは次のような構成になっています。
■エントリーコース(入門)
17ユニット/85レッスン
■ベーシックコース(基本)
10ユニット/44レッスン
■アドバンスドコース(上級)
12ユニット/38レッスン
自分だけで理解できる教材
ベルジェールキッズの教材は、生徒が自分の力だけで理解できるように次のような構成にしています。
■レッスン
毎回のレッスンで取り組む作品の内容と新しく学ぶポイントを説明しています
■動画
レッスンをビジュアルに理解するためにすべての作品の動画を用意しています
■解法
プログラムを作成するための具体的な設計書です
■スクリプト
プログラミングには正解はなく、サンプルコードの位置づけで用意しています
高度で次のステージにつながる内容
ベルジェールキッズでは、スクラッチの文法だけを学ぶだけではなく、以下のような小学生にとってはレベルの高い内容も含めています
■プログラミング手法
制御、関数、メッセージ・・・
■アルゴリズム
並び替え、素数判定、フィボナッチ数列、黄金比率、フラクタル・・・
■数学
座標系、正負の数
生徒たちは、少しのアドバイスで安々とハードルを乗り越えて学習に取り組んでいきます。
生徒のペースを尊重した指導
プログラミングは、算数や国語などの教科以上に、生徒の理解度に大きな差が出ます。それは生徒のパソコン環境やプログラミングへの意欲の違いが大きな要因となっています。また生徒には色々なタイプの生徒がいます。
■自宅でパソコンを自由に使うことができる環境があり、プログラミングが楽しくて1週間も待てないといった生徒は自宅で教材を学習していきます。
このような生徒は3ヶ月でスクラッチをマスターすることになります。
■一方で自分のパソコンをもたず一週間に一度80分の授業だけプログラミングをする生徒でも、しっかりと理解して着実に進歩する生徒もいます。
■また進度は早くなくてもレッスンの内容だけにとどまらず、独創性のある表現方法や使い方を自分で工夫しながら、プログラミングを深く理解していく生徒もいます。
ベルジェールキッズでは、生徒自身のペースを尊重して生徒の進捗をみながらアドバイスをするスタイルをとるようにしています。
最初の授業でスクラッチの操作方法、教材の構成や見方、学習の進め方を個別に指導をして、2回目以降は生徒が自分で学習を進めています。
まとめ
スクラッチを教えてきてわかったのは、プログラミングに対する意識の高い生徒はスクラッチという子ども向けのプログラミングの世界に閉じ込める必要はなく、パイソンなど本格的なプログラミングで創造力を発揮できる環境に置くことが必要と感じています。