パイソンを教え始め3ヶ月たってわかったこと

はじめに

パイソンをスクールで教え始めて3ヶ月経ちました。アルファベット、キー入力、エラーメッセージなどいくつかの不安な点があり、生徒たちはパイソンを抵抗無く受け入れてくれるだろうかという心配をしていました。初めてみると杞憂だったことがわかりました。生徒たちは軽々とハードルを乗り越えて楽しんでプログラミングを学んでくれています。パイソンは小学生でもらくらく理解でき使いこなせることがわかりました。企業で働くプログラマーが仕事で使っている言語から新しい言語に変えるときは負担が大きいのですが、生徒たちはスクラッチからパイソンに抵抗なくステップアップしました。

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パイソンを教えることで懸念していたこと

□アルファベットの使用
パイソンのプログラミングの命令は、スクラッチのブロックというビジュアルな命令と異なり、アルファベットと数字と記号の組み合わせです。そして複数の命令をつなげてプログラムを作成します。ですからスクラッチのブロックに慣れた生徒は、パイソンにアレルギーを示して挫折するのではないかという不安を持っていました。ところが一人もそういった生徒はいませんでした。生徒たちは新しいものが持つ魅力に取りつかれて楽しんで取り組んでくれたものと思います。

□キー入力
クラッチはブロックを並べてプログラムを作成するので操作は簡単です。スクラッチでも数字やアルファベットを使うこともありますが、それはaaaなど入力しやすい文字列で十分ですので特に問題になることはありません。一方パイソンでは、アルファベットのキー入力をするためにキーボードの配列に慣れて体で覚える必要があります。そのことにフラストレーションを感じるのではないかと見守っていました。すでにキーボードの操作に慣れている生徒もいましたが、最初の2回のレッスンまではもどかしいほど苦戦をする生徒もいました。ただ入力に戸惑っていた生徒も、3回目のレッスンくらいから慣れはじめ今では全く問題なく入力することができます。

□エラーメッセージ
クラッチではエラーメッセージが出力されることはありません。パイソンでは、プログラムに文法の誤りがある時や実行している時にエラーメッセージが出力されます。エラーメッセージは英語で、しかも簡単な英語ではなく数行にわたる本格的な英語です。生徒が最初に驚くところでです。一般の小学生では、完全に理解することはできません。このエラーメッセージでパイソンを敬遠するかもしれないと心配をしていました。ただエラーが出力された時にエラーの原因を自分で色々と考えることがプログラムを正しく理解しスキルが身につく機会なのです。生徒たちはしばらくの間は戸惑っていましたが、しばらくすると同じような誤りを繰り返すことはなくなりました。エラーメッセージ出てもすぐに原因を特定できるようになり、エラーメッセージの内容を聞く生徒はほとんどいなくなりました。これも杞憂に終わりました。

想定どおりの結果になったこと

クラッチでプログラミングの基本である順次処理、分岐、繰り返しの考え方は学んでいますし、スクラッチのアドバンストコースではファイボナッチ数列、黄金比など数学的な考え方をプログラミングで実現する方法を学んでいますので、パイソンに言語が変わったからと言ってアルゴリズムの理解に苦しむとかプログラミングに悩むことはないだろうと想定していました。この点は考えていたとおりになりました。

教えてみてわかったこと

クラッチの画面には命令であるブロックが画面の左側に並んでいるので、ブロックを忘れても簡単に探し出すことができるようになっています。一方パイソンはそのような画面構成になっていないので、命令は覚えておく必要があります。そのためそれまでに学習した教材を調べるのに時間がかかることが多く見られました。その軽減策として命令の一覧表を作成しようかとも思いましたが、それは理解し覚えるという習慣が失せるのではないかと考えやめました。本来ならばネットを使用してパイソンのヘルプサイトで調べることができるといいのですが、残念なことに岡崎市民会館のネットワーク環境がよくないのでできません。今後ポータブルwifiを使ってネットワーク環境を作成し、生徒がわからないときはネットで調べることができるようにしようと考えています。

まとめ

パイソンのカリキュラムはエントリーコース、ベイシックコース、アドバンストコースの3コースがあります。おそらくいずれの生徒もパイソンのカリキュラムを半年で終えるのではないかと考えています。文法だけではなく高度な数列やグラフなどのアルゴリズムを含めてです。

パイソンを教え始めて3ヶ月、今では小中学生でもパイソンを十分学習できると考えています。

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